平泉の句碑のご紹介

 平泉には平安時代より今日に至るまで多くの文人・墨客が訪れている。それは東の束稲の山並み、須川の秀峰、北上川の大河、歌枕と古戦場の衣川、奥州藤原氏、頼朝と義経の歴史を舞台にかたちづくった風土に魅せられるからではないでしょうか。
 平泉には多くの句碑が点在しております。平泉の印象や風景を詠みつづった先人たちの一句一句を巡りながら、歴史ロマンを肌で感じてみてはいかがでしょうか。

昭和天皇

みちのくの
昔の力 しのびつつ
まばゆきまでの
金色堂に佇つ

松尾芭蕉

夏草や
兵どもが
夢のあと

新渡戸稲造

The summer grass
'Tis all that's left of ancient warriors' dreams

宮沢賢治

七重の舎利の小塔に 蓋なすや 緑の燐光 大盗は銀のかたびら... ... ...

西行法師

きゝもせず 束稲山のさくら花 よし野の外にかゝるべしとは

加藤楸邨

邯鄲や
みちのおくなる
一挽歌

山口青邨

人も旅人
我も旅人
春惜しむ

河合曾良

卯の花に
兼房みゆる
白毛かな

素鳥(そちょう)

夏草や
兵どもが
夢の跡

遠藤梧逸

清衡の
願文の意の
大文字

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